Voice/先輩社員からのメッセージ
齋藤 瑠聖(さいとうりゅうせい)
2021年入社(24歳)/建築部
Q.建設会社の仕事はどのような特徴を持っていますか。
モノづくりの充実感を仲間と分かち合う
建設は、土地や環境などを考慮しながら、目的や用途に応じた構築物の「一品生産」を本質とします。これは「モノづくり」の原点であり、その充実感を味わえることが建設会社の仕事の特徴だと思います。就職活動に際しての私の希望も、その原点を実感しながら仕事ができる会社との出会いでしたが、なかなか難しかったと言うのが本音です。
と言うのも、規模の大きな企業は、大きな工事を手がけるチャンスも増えると思いますが、歯車の一つとして働くことが多くなることが予想されます。社員の数も多くなると、コミュニケーションが希薄になる気がします。
会社選びに迷う日々が続いたある日、建築関連の仕事をする父が、就職先の候補の一つとして玉川組を勧めてくれました。私なりに研究してみると60年近い社歴を持ち、創業以来「信義」を経営理念にして、地域の信頼に応える仕事を行い着実に成長してきた、社員総数125人の会社であることがわかりました。
このうち約20人が建築部に配属されていています(2021年現在)。同僚との距離感が程よい規模の職場であり、コミュニケーションもとりやすいと思いました。施工実績も恵庭や札幌を中心とする道央圏はもちろん、岩見沢など空知管内でも受注を着実に伸ばしています。この会社でなら建設本来の醍醐味と喜びが味わえる、と直感しました。
失敗を重ねながら夢に向かって成長していく
現在、安全管理や工程管理などを担当業務にしています。安全管理は、建設現場における労災事故の発生を、可能な限り低減させることを目的とした業務で、そのための様々な方法、手法が取り入れられています。
その一つに「KY活動」というものがあります。KYは「危険」「予知」の頭文字で、現場に出入りする作業員に毎回、睡眠や食欲など体調に関するアンケート用紙を配り、その回答をスコア化するなどして、作業員の健康状態を把握します。
工程管理は効率的な工事の進行に努める業務です。経験不足の私は失敗をたくさんしました。例えば、あり得ないほどの大量のコンクリートを発注してしまったことがあります。現場には設計図とは別に、実際の施工に必要な事柄が詳しく記された施工図というものがあります。
施工図には各所ごとの仕上げ作業を図面化した、平面詳細図と呼ばれるものが載っています。そこにはコンクリートを打設する面積も記入されており、これを一つ一つ拾い上げて積算し、必要なコンクリートの総量を算出するのですが、私はうっかり面積の桁を間違えて積算してしまいました。
計算直後に出た数字に対して私は「なんだか変だぞ」と感じましたが、先輩社員に確認してもらわずに、そのまま業者に発注書を回してしまったのが失敗の原因です。報告、連絡、相談の「ホウレンソウ」の大切さが身に染みました。失敗を重ねながら、夢に向かって私は成長していくのだと思います。
1日の仕事の流れ(モデルケース)
※出勤時間は現場や仕事の役割等によって異なります。勤務時間は休憩1時間を含む、1日8時間となっております。